読み込み中...北海道大学は、1872年設立の開拓使仮学校(東京府芝)、1876年設立の札幌農学校(石狩国札幌郡札幌)、1907年設立の東北帝国大学農科大学(北海道札幌区)を経て、1918年に帝国大学としては5番目に設立された北海道帝国大学(北海道札幌区)を前身とする大学である。
北海道大学は、その系譜の中で最初に札幌に置かれた札幌農学校の影響を大きく受けている。そのため、この記事では、同大の創立年を札幌農学校設立年としている。
札幌農学校初代教頭であるクラーク(マサチューセッツ農科大学前学長)が、米国帰国にあたり札幌近くの島松で馬上から叫んだという「Boys, be ambitious.」(少年よ、大志を抱け)クラークは、札幌農学校の開校式において、「lofty ambition」(高邁なる大志)との言葉を発しており、開校及び帰国に際していずれも大志との語を使っていることから、その信念が一貫していたことがわかるクラークが最後に残した"Boys, be ambitious."に続く言葉については幾つかの説がある。もっとも有力なのは "Boys, be ambitious! Be ambitious not for money or for selfish aggrandizement, not for that evanescent thing which men call fame. Be ambitious for the attainment of all that a man ought to be."であるが、どの説によっても最初の "Boys, be ambitious."については一致しているQ.クラーク博士について(北海道大学)の精神は、現在でも同大に受け継がれている。また、彼が説いたキリスト教精神により、官立学校にも関わらず学生の間で「イエスを信ずる者の誓約」が行われ、新渡戸稲造、内村鑑三などのクリスチャンを生んだ。
このような札幌農学校の精神が、同大の基本理念に引き継がれている。
また、学部に、薬学部・医学部・歯学部・獣医学部という4つの医療学部が揃っているが、これは全国の大学でも数えられるほどない。よって医療環境が整った大学と言える。
校歌は 「永遠の幸」(とこしえのさち) と題する。作詞者は有島武郎。米国人作曲家ジョージ・F・ルートが1863年に作った"Tramp!Tramp!Tramp!"が原曲。この曲はアメリカ合衆国が南北戦争の時代に北軍の行進曲として歌われ、南軍でも歌われていた。また、歌詞を変えてアイルランドでも流行した。南北戦争後、米国の各大学でも学生歌に用いられていたものを納所弁次郎が選曲したといわれている。旧制の国立学校校歌としては特異な成り立ちである。
歌詞は大和田建樹が校閲したため、作詞者の欄に有島とともに併記されることもある。
有島が作詞をしたのは1900年頃であり、当時は北海道大学はその前身の札幌農学校であった。1900年に行なわれた創立25周年記念祝賀会で歌われたとする資料がある。当時有島は農学校の学生であったため、現在でも校歌作詞者を記す時には「有島武郎君作歌」というように君付けで表記されることが多い。
原曲の"Tramp! Tramp! Tramp!"は、キリスト教の賛美歌にも使われ、日本においては、日本福音連盟 『新聖歌』(2001年版)の186番、救世軍歌(1997年版)の108番などにその例が見られる。
北海道大学には現在も「都ぞ彌生」(みやこぞやよい)をはじめとする寮歌が歌い継がれている。大学の公式の寮である恵迪寮では、今も寮歌が作成されている。
学校の花はオオバナノエンレイソウで、校章のモチーフとなっている。
2007年度の入学者2,644人中、出身地別の内訳は、北海道が49.9%と最も多く、以下、中部地方12.9%、関東地方12.1%、近畿地方9.9%、東北地方6.1%、中国・四国地方5.3%、九州・沖縄地方2.5%となっている学生数統計(北海道大学)。
| 採択年度 | 分野 | プログラム名 |
|---|---|---|
| 平成14年度 (2002年度) |
生命科学 | バイオとナノを融合する新生命科学拠点 |
| 情報・電気・電子 | 知識メディアを基盤とする次世代ITの研究 | |
| 人文科学 | 心の文化・生態学的基盤に関する研究拠点 | |
| 学際・複合・新領域 | 生態地球圏システム劇変の予測と回避 | |
| 平成15年度 (2003年度) |
医学系 | 人獣共通感染症制圧のための研究開発 |
| 数学・物理学・地球科学 | 特異性から見た非線形構造の数学 | |
| 機械・土木・建築・その他工学 | 流域圏の持続可能な水・廃棄物代謝システム | |
| 社会科学 | 新世代知的財産法政策学の国際拠点形成 | |
| 学際・複合・新領域 | 新・自然史科学創成:自然界における多様性の起源と進化 | |
| スラブ・ユーラシア学の構築:中域圏の形成と地球化 | ||
| 平成16年度 (2004年年度) |
革新的な学術分野 | トポロジー理工学の創成 |
| 海洋生命統御による食糧生産の革新−海の生物の高度で安全な活用を目指して |
| 採択年度 | 分野 | プログラム名 |
|---|---|---|
| 平成19年度 (2007年度) |
科学・材料化学 | 触媒が先導する物質科学イノベーション |
| 情報・電気・電子 | 知の創出を支える次世代IT基盤拠点 | |
| 人文科学 | 心の社会性に関する教育研究拠点 |
大学内では通称「エルムの杜」とも呼ばれ、札幌市中心部に所在している。敷地面積は177万m²。
キャンパス内は南北約1.5キロのメインストリートの左右に各施設が並ぶ配置。キャンパスのすぐ東を南北に延びる札幌市営地下鉄南北線のさっぽろ駅付近から北12条駅を抜け、北18条駅をすぎるあたりまでキャンパスが広がっている。付属農場の部分も加えると、その北端は北24条駅の辺りにまで達する。目的の施設・学部・研究科などによって最寄り駅は大きく異なる。
札幌市の発展とともに、広大なキャンパスは都心交通の障害として捉えられた。このため、2001年にキャンパスの北部を東西に貫く地下道路トンネル「環状通エルムトンネル」が開通した。
正門を入って北側の大学事務局(本部)は、旧制北海道帝国大学予科が校舎として使用していた建物。西に進むと広い芝生の「中央ローン」がある。中央ローンを流れる川は「サクシュコトニ川」と呼ばれ、現在は人工の川であるが、かっては鮭も遡上した天然河川であった。
中央ローンの北には、旧制東北帝国大学農科大学以来の木造の教室である「古河記念講堂」が残り、西には時計塔がある「農学部本館」、南には「クラーク像」と、北大の象徴が集まっている。メインストリート南端にあるクラーク会館は、国立大学初の学生会館である。
絵はがきなどで有名なポプラ並木は、メインストリートから理学部と工学部の間を西側に入った農場近くにあり、約300mの並木が続く。かねてより倒木の危険性があり立ち入りは禁止されており、2004年9月の台風の影響で大半が倒壊してしまったが、その後、若木の植樹を行うなどして整備し80mほどまで散策可能となった。
理学部敷地内の旧理学部本館は1999年から北海道大学総合博物館となり、農学部など学内各学部に分散して管理されていた明治時代以来の各種学術資料の集中的な管理体制が構築されつつある。
キャンパス北地区に位置する重要文化財・北海道遺産である札幌農学校第2農場はクラークの構想によるモデルバーン(模範家畜房)を中心にした明治期の建築物である。なお、正門近くの中央ローンに「クラーク博士像」があるが、胸像のみであり、観光ポスターなどで有名な全身像は札幌市豊平区の羊ヶ丘展望台にある。キャンパスから少し離れた南側に北海道大学植物園(13万m²)があり、隣接する北海道庁赤レンガ庁舎とともに観光地にもなっている。
水産学部は札幌農学校水産学科として発足したが、1935年に函館高等水産学校として函館に独立し、1949年の新制大学制度の施行に伴い、函館水産専門学校は北海道大学に包括され、農学部水産学科と併せ水産学部となった。その経緯から現在でも水産学部のみ函館のキャンパスを使用している(卒業式も同キャンパスで開催)。
北海道大学は全国の国公立大学でも珍しく、「全ての学部が一つのキャンパス(=札幌)に集約されている」というイメージが強いため、函館にキャンパスがあるということは知らない人も多い。
国立大学法人北海道大学文書処理規程における文書記号は「海大」国立大学法人北海道大学文書処理規程。なお、文書記号の「北大」は東北大学を指す。これは東京大学を「東大」、東北大学を「北大」としていたためである。文書記号は公文書を発行する場合に用いられるものであり、略称とは異なる。