数学において、
整数分割 (integer partition) は、
整数を自然数(正の整数)の和で表したものである
[Wolfram]。同じ自然数を重ねて使ってもよいが、並べる順序のみを違えたものは同じ分割と見なされる。例えば、整数5の分割は以下7個である。
-
5=5
-
5=4+1
-
5=3+2
-
5=3+1+1
-
5=2+2+1
-
5=2+1+1+1
-
5=1+1+1+1+1
数学的には、増加することのない (non-increasing) 有限個の自然数の列
が分割を表現すると考えて、
を分割の重さ(weight)という。整数
の分割は重さ
を持つ分割である
[Healy]。慣例により、全ての分割の集合を
で表す。整数
の分割が成す集合
は
-
である。
制限された分割
制限された分割、例えば、
-
奇数のみを使う分割
-
同じ数を重ねて使わない分割
-
同じ数を重ねて使わず、且つ、偶数個の数への分割
-
同じ数を重ねて使わず、且つ、奇数個の数への分割
なども古くから研究されている。
分割恒等式
分割数について多くの定理が知られている。例えば、
オイラーの分割恒等式は
-
を主張し、
オイラーの五角数定理は
-
を主張する。
分割関数
分割関数 (partition function) は整数
の分割の個数を与える関数である。
-
便宜上、と定義することが多い。
分割関数の母関数
分割関数の母関数は、
-
&=\prod_{m=1}^{\infty}\left(1+\sum_{n=1}^{\infty}q^{nm}\right)\\
&=\prod_{m=1}^{\infty}\frac{1}{1-q^m}
\end{align}
である。例えば、
の項を抜き出すと
-
&=q^{5\cdot1}+q^{1\cdot2}q^{3\cdot1}+q^{2\cdot2}q^{1\cdot1}+q^{1\cdot3}q^{1\cdot2}+q^{1\cdot3}q^{2\cdot1}+q^{1\cdot4}q^{1\cdot1}+q^{1\cdot5}\\
&=q^{1+1+1+1+1}+q^{2+1+1+1}+q^{2+2+1}+q^{3+2}+q^{3+1+1}+q^{4+1}+q^{5}\\
&=7q^5\\
\end{align}
であり、である。
分割関数の漸化式
分割関数の母関数は、
オイラーの五角数定理により、
-
&=\frac{1}{\displaystyle\sum_{k=\infty}^{\infty}(-1)^kq^{(3k^2-k)/2}}\\
&=\frac{1}{1+\displaystyle\sum_{k=1}^{\infty}(-1)^kq^{(3k^2-k)/2}+\displaystyle\sum_{k=1}^{\infty}(-1)^kq^{(3k^2+k)/2}}\\
\end{align}
となる。従って、
-
であるが、
の係数を比べて
-
&p(n)+\sum_{k\ge1}(-1)^kp\left(n-\frac{3k^2-k}{2}\right)+\sum_{k\ge1}(-1)^kp\left(n-\frac{3k^2+k}{2}\right)\\
&p(n)=\sum_{k\ge1}(-1)^{k+1}p\left(n-\frac{3k^2-k}{2}\right)+\sum_{k\ge1}(-1)^{k+1}p\left(n-\frac{3k^2+k}{2}\right)\\
\end{align}
となる。但し、
とする。例えば、
-
である。
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出典