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自然災害

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
Wikipedia画像へのリンク(スマトラ島沖地震 (2004年)の津波で破壊されたスマトラ島西部の街)

自然災害(しぜんさいがい、natural disaster)とは、危機的な自然現象(natural hazard, 例えば気象火山噴火地震地滑り)によって、人命や人間の社会的活動に被害が生じる現象をいう。単なる自然現象が、人的被害を伴う「自然災害」に発展したり、災害が拡大したりするには、現地の社会条件が大きな影響を及ぼす社会格差と自然災害による人的被害

ディザスターとハザード

自然災害がなぜ起こるかについては、次の公式に帰結している。
Disasters occur when hazards meet vulnerability.
:「災害は、危険が脆弱性と出会うことで起こる
災害は、危険が脆弱性と出会うことで起こる

社会のもつ脆弱性は、防災計画がなかったり適切な危機管理がなされなかったりすることでさらに大きくなり、人的被害、経済的被害、環境に対する被害を大きくする。最終的な被害の大きさは、被害者を支援し災害拡大を抑えるための人員の数や、災害からの回復力の大きさに依存する

disaster」(「災害」)と 「hazard」(「危機」、「現象」)は意味が異なる。ユネスコの地球科学プログラムhttp://www.unesco.org/science/disaster/index_disaster.shtmlでは、「ナチュラル・ハザード」(Natural Hazard、自然現象)と「ナチュラル・ディザスター」(Natural Disaster, 自然災害)を次のように定義しているhttp://www.unesco.org/science/disaster/about_disaster.shtml より引用
Natural hazards are naturally-occurring physical phenomena caused either by rapid or slow onset events having atmospheric, geologic and hydrologic origins on solar, global, regional, national and local scales. They include earthquakes, volcanic eruptions, landslides, tsunamis, floods and drought.
:「ナチュラル・ハザード」とは、大気・地質学・水文学的原因で、太陽系規模・地球規模・地域規模・国家規模あるいは地方規模の範囲を、急速または緩慢に襲う事象により引き起こされる、自然に発生する物理的現象である。地震、火山噴火、地滑り、津波、洪水、干ばつが含まれる。
ナチュラル・ハザード」とは、大気・地質学・水文学的原因で、太陽系規模・地球規模・地域規模・国家規模あるいは地方規模の範囲を、急速または緩慢に襲う事象により引き起こされる、自然に発生する物理的現象である。地震、火山噴火、地滑り、津波、洪水、干ばつが含まれる。
Natural disasters are the consequences or effects of natural hazards. They represent a serious breakdown in sustainability and disruption of economic and social progress.
:「ナチュラル・ディザスター」(自然災害)とは、ナチュラル・ハザードの結果または影響である。社会の持続可能性の崩壊と、経済的・社会的発展の混乱を意味する。
ナチュラル・ディザスター」(自然災害)とは、ナチュラル・ハザードの結果または影響である。社会の持続可能性の崩壊と、経済的・社会的発展の混乱を意味する。

もし天変地異などの「自然現象」(ナチュラル・ハザード)が起こったとしても、その場所に脆弱性がなければ(例えば異変の起こった一帯にだれも住んでいない)、「自然災害」(ナチュラル・ディザスター)が起こることはない。その環境に人間活動も社会もなければ、自然現象は単なる現象であり、誰も被害を受ける可能性はないため「危機」にも「災害」にもならない。このため、「自然災害」の「自然」(natural)という部分に対する異議もある

自然災害は、人為的な原因による災害(「人災」)に対して、天災とも呼ばれる。しかし実際に「天災」と呼ばれているものは、社会の脆弱性など人為的な原因により人的被害が拡大されている側面が大きいため、「天災」という呼び方は適切なものではない。

自然現象

「ナチュラル・ハザード」(自然現象による危機)は、人間社会や環境に対して否定的な影響をもつ現象が起こる脅威を指す。ナチュラル・ハザードの多くは連続的に起こる。たとえば地震は津波を起こし、干ばつは飢餓や疾病を起こす。

1995年1月17日に起こった「兵庫県南部地震」は「ナチュラル・ハザード」(自然現象)であるが、その結果引き起こされ、数年にわたり大規模な人的被害や経済的被害などが続いた「阪神・淡路大震災」は「ナチュラル・ディザスター」(自然災害)である。

また「ナチュラル・ハザード」という言葉は将来起きる可能性のある脅威(たとえば発生が予想される地震や、大雨が降った場合の洪水)を指す場合に使われるが、「ナチュラル・ディザスター」(自然災害)は過去に起こった、あるいはいま起こっている社会的出来事に関連付けて使われる。

自然災害の例

Wikipedia画像へのリンク(ハワイで家を襲う溶岩流)

関連項目

脚注

外部リンク

  • When, Newsweek
  • Global
  • 世界銀行ハザード・リスク・マネジメント
  • Global
  • Disaster US news site focused on disaster-related news
  • EM-DAT Includes country profiles, disaster profiles and a disaster list.
  • Natural, Woods Hole Oceanographic Institution, Particularly including articles on tsunamis, hurricanes and other storms.
  • ProjectArcix: Overviews, consequences, government and citizen responses, and case studies of multiple natural disasters
  • Global European Commission and United Nations website initiative
  • What United Nations Development Programme (UNDP)
  • Pioneering United Nations Development Programme (UNDP), Provides key information on all countries in the world.
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