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電子メールクライアント

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
電子メールクライアント とは、電子メールを送受信し管理するためのアプリケーションソフトウェア

メールユーザエージェント (Mail User Agent: MUA)のことである。一般的には電子メールソフト、などと呼ばれる。メーラーと呼ばれる場合もあるが、メーラー (Mailer) と言った場合には、MTA(メール転送エージェント)を指す場合も多い。

電子メールの送受信には、サーバで動いているMTAへアクセスする。送信のための通信プロトコルとしてSMTPSMTP (RFC 5322) では、RFC4409のsubmissionプロトコルを推奨している。submissionプロトコルの既定のポート番号は、587番である。が、受信のためにはPOP3IMAPが用いられる。

ネットニュースニュースグループ)の閲覧・投稿を行うニュースリーダ機能、RSSなどを閲覧するフィードリーダー機能、スケジュール管理機能などが統合されたメーラーもある。

機能

概要

電子メールクライアントの基本的な機能には、電子メールの受信、電子メールの管理と閲覧、電子メールの作成、電子メールの送信、がある。ソフトウェアによりこれらの機能は統合されている場合もあれば、一部の機能を別のソフトウェアで実行したり、単機能のソフトウェアを組み合わせて使用する場合もある。

電子メールの受信

サーバ上でメール転送エージェントが受信した電子メールは、メール配送エージェントによりユーザーのメールボックスに保存される。メールユーザーエージェントとしての電子メールクライアントは、このメールボックスにアクセスしてメールを取得する。一般的にPOP3プロトコルを用いた場合は、電子メールをローカルにダウンロードして保存し、IMAPを用いた場合は、サーバ上に保存されている電子メールを電子メールクライアントで管理、閲覧する。メールユーザーエージェントは通常、受信サーバ、送信サーバのアドレスとアカウント、使用するプロトコルなどをあらかじめ設定しておく。

電子メールの送信

作成した電子メールはSMTPを用いて、メール転送エージェントに送信される

電子メールの管理と閲覧

電子メールクライアントには、受信した電子メールの一覧を作成し並べかえて表示する機能がある。ローカルのメールボックスを複数作成して電子メールをまとまりごとに管理するほか、表示色を変更したりフラグの概念を用いてメールを分類して保存することもよく行われる。電子メールのヘッダにある情報に基づき、返信したメールをスレッド表示する機能をもつ電子メールクライアントもある。メールヘッダや本文などに含まれている特定の文字列に応じ自動的に分類を行ったり、ベイジアンフィルタなどを用いてスパムを抽出する機能をもつものもある。

ヘッダで指定されたエンコーディング指定に基づいてメール本文を表示したり、添付ファイルの処理を行うのも電子メールクライアントの機能である。返信されたメールの本文のうち、行頭に引用を表す記号(一般的に">")が付加された部分の表示色を変更して表示する機能をもつものもある。元来、SMTPの制約により 7bit の文字しか使用できなかった(RFC821)電子メールでは、バイナリデータを添付する場合はMIME規格に基づき符号化されるが、電子メールクライアントはこれを復号しもとのデータに復元する。

電子メールの作成

電子メールを作成する場合、SMTP (RFC 5321)に沿ったフォーマットで作成しなければならない。通常、電子メールは7bit文字のみを用いたテキストファイルとして作成される。バイナリファイルを添付するためには、電子メールクライアントにより符号化が行われる。送信先(To, Cc, Bcc)や、題名(Subject)をはじめとしたヘッダを付加するのもメーラーの機能である。返信したメールの引用部分への引用記号の付加や、アドレスリスト、署名の管理、テンプレートの適用などの機能をもつものもある。

脚注

関連項目

外部リンク

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