Sは、ラテン文字(アルファベット)の19番目の文字。小文字は s 。ギリシャ文字のΣ(シグマ)、キリル文字のСと同系の文字である。
字形
左半円の下に右半円を重ねた形である。これはΣ(シグマ)の古い形(
画像:OldSigma001.png)に由来し、Σ(シグマ)の小文字語末形 ς と共通の形である。大文字も小文字も同じ形である。
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大文字の筆記体は、しばしば、左半円の右半分に、本来の曲線と交差しながら左下から線が延びる。
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小文字の筆記体は、前述の大文字の筆記体の下半分であり、左下からの斜線から山形に曲がって、右下半円を上から時計回りに描き、最初の斜線に到達して引き返し、次の文字に続く。
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過去に、「長いs」と呼ばれる、? (f に似ているが、横棒が右に突き出さない)が用いられた。
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亀甲文字は、
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* 大文字はであって、他の書体のGとよく似ている。ちなみにGの亀甲文字はである。
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* 小文字はであるが、この字体は語尾にしか使われず、語頭、語中には長いsの画像:Fraktur_langes_s001.pngが常用される。
呼称
音素
この文字が表す音素は、/s/(
無声歯茎摩擦音)ないしその類似音である。ただし、西欧の多くの言語で、母音・有声子音に挟まれた単独のsを有声の/z/で読む。この場合、母音・有声子音に挟まれた無声の/s/を表すにはしばしばssと書く。
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ドイツ語では無声の/s/を表すのに短母音の後で ss, 長母音の後ではßを使う。標準語では母音の前のsを有声で発音する。
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フランス語では、無声の/s/を表すのにしばしばcないしçを使う。
また、フランス語では語末のsを原則として黙字化するが、次の単語が母音で始まる場合にはリエゾンして /z/ で発音される。
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イタリア語では、sを有声で読むか無声で読むかは方言により変化する。標準語では単語ごとに異なる。
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英語も、単語ごとに異なる。単語によってはどちらで読んでもいいもの、意味により変化するものがある。また単語によっては、/z/を表すsをzで書き換えることができる。また、dessert, possession は例外的に濁る。
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ハンガリー語では、無声歯茎硬口蓋摩擦音|をあらわす。/s/ をあらわすには sz を用いる。
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日本語のローマ字表記ではサ行の子音に用いる。ヘボン式ではシおよびシャ、シュ、ショの子音はshとする。
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朝鮮語のローマ字表記では初声のに用いる。はssとする。
なお、sh(英語)、sch(ドイツ語)、tsch(ドイツ語)の発音についてはそれぞれの項目を参照のこと。
S の意味
符号位置
関連項目
gan:S
yo:S