Wは、ラテン文字(アルファベット)の 23 番目の文字。小文字は w 。U、V、Yとともにギリシャ文字のΥ(ウプシロン)に由来し、キリル文字のУは同系の文字である。Υ(ウプシロン)の別形に由来するFとも同系といえる。
字形
Vを横に2つ連ねた形であり、大文字、小文字同形である。しばしば2つのVを重ねて(左のVの右斜線と右のVの左斜線を交差させて)書く。V同様、筆記体では下部を丸めて書き、右上で折り返す。亀甲文字は。
呼称
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二重のV
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*仏: double vé (ドゥブル・ヴェ)
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*伊: doppio vu (ドッピョ・ヴ)
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*西:uve doble (ベ・ドブレ/ウベ・ドブレ)
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*ポルトガル語: vê dobrado
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*エス: duobla vo(ドゥオブラ・ヴォ)/ヂェルマーナ・ヴォ(ゲルマン人のV)
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二重のU
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*英、葡:ダブリュー(ダブル・ユー)
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音素名称
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*独:ヴェー
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*蘭・イネ:ウェー
音素
この文字が表す音素は、
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英語、インドネシア語では/w/。
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*英語では、音素 /w/ に続く母音字の短音を変化させる。ただし、母音字の後に軟口蓋音()の前にきた場合は本来の音のままである。
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*: a(綴り) → o(音) / o → u
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ドイツ語では/v/。
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スラヴ語でも/v/で、vと同じ音素を持つ。スラヴ語において、vとwは外来語を除いて片方しか使われない。チェコ語・クロアチア語などではvを、ポーランド語などではwを使い、もう片方は外来語にのみ使われる。
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イタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語では外来語にのみ使い、起源によって/w/または/v/(スペイン語では/b/)で発音する。またこれらの言語において音素 /w/ は、母音音素 /u/ の異音である。
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オランダ語では/ʋ/(/f,v/の接近音)を表す。
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エスペラントでは外来語にのみ使い、ドイツ語、ポーランド語、オランダ語の場合は/v/の発音し、それ以外は/w/で発音することが推奨されている。
音声記号としては、小文字は「両唇-軟口蓋接近音」だが、日本語の「わ」は唇の接近が弱い。
歴史
古代ローマ人の時代の
ラテン語では、W の文字は存在せず、/w/ の
音素は
V の文字を使って表記していた。
しかし、V の文字は/w/と同時に
母音の/u/を表しており、さらに
英語などの
ゲルマン語にはラテン語にない/v/の音素があったため、V は一文字で 3 音素を表すことになった。
そこで、/w/の音素を表す場合は V を重ねてVVと表記する慣習が生まれ、やがて二つのVが
繋がって一つの文字になり、Wとなった。
ドイツ語では /w/ の音素が消滅したため、Wの字は/v/の音素を示すようになった。
語頭に /w/ を含むゲルマン語の語彙がロマンス諸語に伝わると、werra→guerra のように/gw/ に変化した。
W の意味
符号位置
関連項目
gan:W
yo:W